INTERVIEW&COLUMN

2017.09.19

映画『望郷』公開記念!菊地健雄×貫地谷しほり×大東駿介インタビュー

『告白』『白ゆき姫殺人事件』など数々のヒット作を生み出すベストセラー作家・湊かなえさんの短編集「望郷」が、『ディアーディアー』『ハローグッバイ』などで注目を集める菊地健雄監督のメガホンにより映画化。
9月16日より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開されます。主演を務めるのは、数々の話題作に出演する貫地谷しほりさんと大東駿介さん。
ある島を舞台に、家に縛られた娘、亡き父に後悔をもつ息子という、ふたつの親子の物語が紡ぎ出されており、深い感動を呼び起こします。

その公開を記念して、主演の貫地谷しほりさんと大東駿介さん、そして菊地健雄監督による鼎談(ていだん)を実施。全編、因島を中心とした瀬戸内地方で行われた撮影、そして役者としての向き合い方などについてお話を聞きました。

——本作は湊かなえさんの小説が原作です。大東さんと貫地谷さんは、2014年の『白ゆき姫殺人事件』にも出演されていますが、今回、あらためて湊作品に出演してみていかがでしたか?

貫地谷:台本を読ませていただいて、すごく面白かったんで、すぐにこの作品に参加したいなと思いました。
ただ今まで自分がやってきた役とは違うので、これは挑戦になるな、とも思いました。
最近はわりと元気で明るく、といった役が多かったんです。昔はもっと影のある役もやっていたはずなんですけど、最近はそういうのがなくて。
だからいつもと違う役をやるということに、自分の中でも緊張がありましたね。

大東:前回の『白ゆき姫〜』の時は全部アドリブだったんですけど、5分で終わったんですよ。
中村義洋監督からも『まあ撮れてるけど、もう一回やってみる?』と言われたくらいだったんで。だから今回はガッツリやらせてもらえることになってうれしかったですね。
今回は湊さんの短編二つをピックアップした作品なんですが、とにかく台本の完成度がすばらしく高くて。
映画として完成した作品になっているというか。短編が二本あるというよりは、ちゃんと一本の映画として完成していたので、やりがいがありました。

——菊地監督は、これまでオリジナル作品を手がけてきましたが、今回が初の原作ものとなります。

菊地監督:湊さんはミステリー界を代表する方ですし、僕も小説を読んでいました。
これまでも錚々たる監督たちがその作品を映像化をされてきたわけですが、僕にとっての初の原作ものが、湊作品になるなんて夢にも思わなかった。
当然プレッシャーを感じる部分もあったんですが、今回の映画に関しては『望郷』というタイトルの通り、故郷への思いが入っている。
僕のデビュー作の『ディアーディアー』も故郷をテーマにした映画だったので、そこは入りやすかったというか、すぐにイメージが浮かんだという感じですね。
当然、僕も二人が出演した『白ゆき姫〜』も観ていて、ご一緒できたらいいなと思っていたので、声をかけさせていただいた、というわけです。

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