INTERVIEW&COLUMN

2017.11.21

リーディングドラマ「シスター」の公演記念インタビューvol.3

———これからは<役者目線の質問>をしていこうかなと思います。俳優をこれからやっていく方からの質問です。まず、SNSはやるべきでしょうか?———

難しいですが、僕はどちらでもいいと思います。
個人の自由ですし、自己プロデュースですから。
やって宣伝するのも今の一つのやり方ですし、プライベートを売らない方が特になる場合もあると思います。

———次に、事務所のマネージャーさんとの関係性を、橋本さんはどのように作っていますか?———

信頼関係が何より大事だと考えているので、定期的に話す場を設けています。。
その時々で思惑や作戦は変わりますし、相手の要望を聞くことも大事ですし。
その場では、こうしたらいいんじゃないかという意見や、反対意見をいただいたりして、同じ方向を向くためのディスカッションをしています。
逆に取らなくていいという人もいますが、自分の主観とマネージャーさんの客観が合わさった方がより正解に近づくと思ってるので、そうしています。

———喧嘩することもありますか?———

ありますね!相手の考えに対してそれは嫌だっていうと、なんで?なんでだよ?ってなっちゃって(笑)。

———それは同じ方向を向くため?———

そうですね。そこで意見を言わず、あまりにイエスマンになられても困ります。
それだとマネジメントの仕事の意味がありませんから。
僕も喧嘩しようと思って喧嘩してるわけではないですし、お互いの意見をすり合わせるために必要最低限の喧嘩をすることは大事なことかなと思います。

———最近はフリーの方も増えて来ていて、業界の形も変わっていると思うんですが、マネージャーさんがいてくれてよかったと思えることはありますか?———

僕は舞台の営業先は自分ですると言いましたが、基本的に仕事を取って来てくださったり、現場と僕を繋いでくれるのはマネージャーさんです。
また、僕が一人ではできないことを代わりにしてくれます。
例えば、仕事を決めるために頭を下げてくださいますし、スケジュール管理や、喧嘩をしたり謝ったり、懇願に行ったりと、僕の代わりに動いてくれているので、いなかったらやっぱり仕事として成り立たないですね。
ですから、日々感謝しています。

これは最初に仕事を始める時にも言われたんです。
マネージャーさんに本当に感謝し続けろって。
その気持ちを途中忘れていた時期もあったんですけど、今考えるとバカだったなぁと思います。
裏で何をしてくれているかがわかると、僕が生まれ変わってマネージャーさんはできないなと思うくらい大変な職業だなと思いますから。
やって下さって、本当に感謝しかないです。

———お互いが支え合うというのはベストな関係ですよね。———

そうですね。
多分、マネージャーさんが一人目のお客さんなので、マネージャーさんに好かれないとダメじゃないですか。
だってマネージャーさんに「あなたに興味ありません」と言われてしまったら、終わりです。
まず、一番近い人をどう魅了して、僕に興味を沸かせるのかというのが一番大事な最初の段階だと思います。

———先輩俳優との出会い、監督や演出家との出会いで変化していくことは多いかと思います。悩んでいた時、救われた出会いやエピソード等はありますか?———

和久井映見さんと松重さんですかね。
和久井さんには色々教えていただきましたね。
特に、「大丈夫。人生3回はチャンスがあるから。その3回を潰さなければ多分大丈夫じゃないかしら」みたいなことをおっしゃってくださって。
それはすごい糧になりました。

松重さんからは「やめるな。続けることも才能だぞ。」と。

高橋一生くんには「卑屈になる部分はよくないよ。人のことを絶対に否定的に言っちゃダメ。全部肯定。自分に返ってくるから、悪口も陰口も言わない方がいい。」と言ってもらいました。

僕という人間は先輩や周りからの意見でできているので、出会った人は大事です。
一期一会って言うとクサいですけど、いろいろな方からいい影響をいただいてます。

———最後に、10/12から「刑事ゆがみ」がスタートしますが、どういった作品ですか?———

二人のコンビがメインの刑事ドラマです。
浅野忠信さん演じるゆがみ刑事という、天才的な嗅覚による捜査で高い検挙率をだしているけど、違法捜査も厭わないアウトローな刑事と、神木隆之介くん演じる、正義感が強く出世欲にまみれた羽生刑事の二人がコンビを組み事件に挑んでいきます。

その中で僕がやる役というのが、その二人の所属する、うきよ署強行犯係という5人のチームの一員の町尾守という中堅刑事の役です。
立ち位置としては出番が多いわけではなく、割と中堅で少し斜に構えているクールなキャラクターです。
アウトローな刑事がいて、若手刑事がいて、ベテランがいる中で、彼らの橋渡しとなる役どころなのかな。

作品自体は、刑事ものながらも現代社会の闇にスポットを当てた、人間ドラマの強いものになっています。そこに二人の刑事のコンビ間のコメディ要素が加わり、すごく楽しみな作品になっています。

———ドラマの現場の特徴は何かありますか?撮り方やテンポなどで———

演出が、「昼顔」「ガリレオ」「アマルフィ」などを撮っている西谷弘監督なんですよ。
僕は民放のドラマをやっていて、初めてがっつりリハをやりました。
リハをやるドラマって、NHKくらいしかないんですが、西谷さんも初めて顔を合わせる方が多かったみたいで、リハをやりたいとおっしゃったので。
最初1話に関しては、3日か4日かけて、ほぼシーンリハを行い、芝居のトーンや役の話など、現場に入る前の調整ができたので、スムーズに撮影をスタートできました。
準備がしっかりできている現場というのはなかなかないので、そういう意味では1話からちゃんと皆さんキャラ作りができていたと思います。

また、浅野さんがとてもチャーミングな方で、現場作りはすごい明るいです。
僕は浅野さんがあんなに腰低い方だと思わなかったですね。ずっと笑顔ですし。
やっぱり過去の作品の役のイメージがついてしまっていたので、怖い人なんだろうなと勝手に思っていました(笑)。
でも、性格もさることながら、芝居も対応力も素晴らしいので、心強いですし、楽しいです!

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