INTERVIEW&COLUMN

2017.08.01

どんな記事を書くのが良いのか考えた

自主制作映画チーム『ProjectYamaken』の代表を務め、現在では商業映画などで監督としても活躍されている山岸謙太郎さんの連載コラムが始まります。
第一回は、これから始まる連載コラムの方向性について語っていただきました。

山岸謙太郎(やまぎしけんたろう)

自主制作映画チーム『ProjectYamaken』の代表として活動し、近年では商業作品も数多く手がける。
2007年公開の『キヲクドロボウ』は、自主映画にも関わらず上海国際映画祭で入賞。同作品は数多くの映画祭で受賞、上映された。
2012年アクションムービーコンペ 2012に出品された短編映画『東京無国籍少女』が審査員長賞を受賞。
審査員長である押井守監督(代表作:パトレイバー・攻殻機動隊)により劇場長編作品としてリメイクされ話題となった。
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はじめまして。山岸謙太郎です。
2000年から『ProjectYamaken』と言うインディーズ映画チームを設立し、現在では商業映画などでも監督をさせていただいております。

役者さんて凄いな

今回、このミラーライアーさんで連載をもたせていただくことになりました。
名だたる監督さん、脚本家さん、俳優さんに挟まれて私のような無名監督を採用していただき本当にありがたいなと思っております。
何かの手違いでないことを祈るばかりです。

私はここで一体何を書いていけば良いだろうと考えました。
沢山の女優さん、俳優さんが見て「山岸ってなかなか良いこと言うな」って尊敬されたい一心で必死に考えました。

そして行き着いた答えは「役者さんが知りたいこと知っているのは演出家の私ではなく役者さんなんじゃないか」と。まさかの自己否定です。
でも、本当にそう思うのです。

映画監督がやるワークショップって、まぁ自分でもやっておいてなんですがあれは一種のオーディションみたいなもので監督が教えている演技なんて言うものはその監督が好むお芝居と言うだけで、別の監督になれば言ってることが全然違ったりするわけですよね。

なにより私は演出家という立場で芝居には向き合っているものの演者として芝居には向き合っていないのです。
アドバイスすることは出来ますし、役者さんを導くことも出来ます。それが仕事です。
でもそれは私の作品の中においてのみ通用する話です。
私の言っていることは他の監督からは真っ向否定される事もあるでしょうし、他の監督さんの演技論を私が否定することもあるでしょう。

役者さんというのはそんなワガママで多種多様な演出家に対応していかなければならないわけですよね。そこで私は思うわけですよ。

「役者さんて凄いな」

…と。
これまで自分の作品の中の役者さんとはたくさん対話してきましたし向き合ってきました。
でも私の作品から一歩出て何の役も持たないイチ役者とはあまり話せていないんじゃないかと。

そして、もはや「役者」って言い過ぎてゲシュタルト崩壊のごとく「役者って何だっけ?」ってなってきてしまいました。

そこで決めました。沢山の役者さんと話していこう。そしてそれをミラーライアーさんで連載していこう!

…と言うわけで、ワタクシ山岸謙太郎は役者さんとの対談をベースに連載させて頂こうという事になりました。
現在手がけている作品の都合もあり舞台で活躍する役者さんを中心に対談を組んでいくつもりです。
「舞台」の芝居を知ることで「映像」の芝居について考えてみようという魂胆です。

でも結局、ポケモンGOの話とかしてたらすいません。それではまた次回。

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