渋江譲二さんがオススメする映画

『ゆれる』
公開：2006年
監督：西川美和
出演：オダギリジョー、香川照之、伊武雅刀、新井浩文、真木よう子、他

たまたま何となくふらっと入った映画館で観た作品でした。
当時まだ本格的に映画に出演したことのなかった自分に「あっ！映画やらなきゃ！」と1つの目標を与えてくれた作品です。
個人的な見所としては、香川照之さん演じる稔の、田舎と家庭の狭い世界の中で自分の役目を生きてきた鬱憤が暴発していく変化。この映画のラストカットの表情を観てどう受け取るのか、色んな人の意見を今でも聞きたいと思っています。

映画館に出向き、お金を払って観るということは、他のことに気を取られず集中してジックリ見る時間を買っているということのように最近思えます。
そんな贅沢な時間の中でストーリー・演出・芝居を隅々まで観て、その素晴らしさに「ゆれる」どころか震えてしまったのを今でも覚えています。

渋江譲二さんがオススメする本

『美女と野球』
著：リリーフランキー

ハッキリ言います。とにかくくだらない内容です（笑）
自伝とでも言うのでしょうか。
リリーフランキー氏ご本人が過ごしためちゃくちゃな青春時代、常人ではない狂った仲間達、下ネタのオンパレード…。
その社会不適合ぶりに圧倒され、初めて本を読んで声を出して笑いました。

しかし皆さんご存知の通り、現在のリリーフランキー氏のあのカッコいいお年のとり方！
よく役者の先輩方に言われた「役者はとにかく遊べ」という言葉は、普通ではない価値観や生活や経験、その全てが糧になり魅力になるということなのだなと、この本を通して学んだ気がします。
と、真面目に語りましたがとにかくまず何も考えず読んでください。