INTERVIEW&COLUMN

2017.12.25

『サラバ静寂』という映画について-SUMIREちゃんについて-

「音楽が禁止された世界で、音楽と出会って魅了されてしまった若者たち(劇中では彼らのことを“ノイズ”と呼ぶ)」を描いた、僕の新しい監督・脚本作『サラバ静寂』(出演:吉村界人、SUMIRE、若葉竜也、森本のぶ/ 斎藤工 他)が2018年1月27日(土)より渋谷ユーロスペース他順次全国公開します。

『サラバ静寂』が動き出すまで、SUMIREちゃんとは会ったこともなければ、声を聞いたこともなかった。
それでも、この映画のヒカリ役はSUMIREちゃんじゃなくてはならなかった。

僕がSUMIREちゃんを初めて認識したのは装苑だったと思う。
彼女がモデルとして写っているのを見て、その佇まいの美しさに一気に惹きつけられた。

「音楽が禁止された世界」で、こっそり音楽を聴いていた父を持つヒカリという役。
少し浮世離れしていて、世界に対して達観したような雰囲気を持つ、そんな子が良いなと考えていたのだけれど、そんな子SUMIREちゃんしかいなかった。

それでもすぐ彼女にオファーしたわけではない。
理由は単純で「やってくれると思わなかったから」だ。
かと言って他の人でイメージしてみてもやっぱり違う…。
だから駄目元でオファーをした。オファーして、本当に良かった。

まさかオッケーしてもらえると思わなかったから、出てくれることになったときは飛び跳ねるくらい嬉しかった。
取材のときに「脚本を読んで、この役をやりたいと思った」と言ってくれたときはもっと嬉しかった。
もしSUMIREちゃんがオッケーしてくれなければ、ヒカリ役が見つからなくてまだクランクインすらしてないんじゃないかな、とすら思う。

現場でのSUMIREちゃんは驚くほど素直で、ガッツがあって、一生懸命でした。
必死に色んなことを吸収しようともがき、日に日にうまくなっていくSUMIREちゃんには本当に驚いたし、元々持っている圧倒的な存在感にはやはりSUMIREちゃんじゃなくてはこの映画は成立しなかったと思わされました。

僕がSUMIREちゃんのシーンで好きなシーンは笑っているシーンと、後半の感情を爆発させるシーン。
ヒカリはあまり感情を表に出さないキャラクターだったから決して多くないのだけれど、でも、だからこそ感情が表に出るシーンは本当にぐっと来るし、笑顔を見るとこっちまで笑顔になってしまう。
もし、また僕の映画に出てくれるようなことがあったら次はSUMIREちゃんの笑顔を活かせるような作品を撮りたい。
そのために、まだこれからも頑張っていかねば…。

そして、『サラバ静寂』のクラウドファンディングがグリーンファンディングさんで始まっております。
https://greenfunding.jp/lab/projects/1795?utm_medium=GREENFUNDING&utm_source=Portal

まさかの開始して3時間で達成してしまったのだけれど、皆様に喜んでいただけるような様々なリターンを用意しておりますので、引き続き応援のほど宜しくお願い致します!

『サラバ静寂』

出演:吉村界人、SUMIRE、若葉竜也、森本のぶ /斎藤工 他
1月27日(土)~渋谷ユーロスペース他順次全国公開。

https://twitter.com/saraba_seijaku
https://www.instagram.com/saraba.seijaku/

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