INTERVIEW&COLUMN
2017.08.02
ステップアップできる有意義な場になっていければ
2015年に全国で劇場公開された『Dressing Up』で日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞した監督・安川有果さんの連載コラムが始まります。 第一回はmirroRliar(ミラーライアー)でコラムを書くことになったきっかけについて語っていただきました。
監督:安川有果
1986年・奈良県生まれ。 2011年大阪映像文化振興事業CO2(シネアスト・オーガニゼーション・大阪)に出した企画が通り、『Dressing Up』(出演:祷キララ/鈴木卓爾)を監督。 TAMA NEW WAVEにてグランプリと最優秀女優賞を受賞。 2015年に全国で劇場公開され、日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞した。 その他の作品に『激写!カジレナ熱愛中!』、『pray』などがある。
個性や実力を持った俳優の存在が不可欠
私の初めての長編作品を見出してくれた、TAMA映画祭のスタッフでありつつ、様々な劇場公開作品の宣伝や映画祭のプロデュースなど、精力的に映画に携わられている、矢部紗耶香さんから「mirroRliar」のことを聞いて、ありそうでなかった試みにとても興味を持ちました。
俳優を志す人はたくさんいますが、具体的に何をすればいいのか、どうすればチャンスを掴めるのかが分からず、諦めてしまう人も少なくありません。 実際に、今の状況の中で俳優を仕事にするというのは、とてつもなく険しい道であることは間違いありません。 まだ入り口に立ったばかり、あるいは立とうとしている方には、そのことも実感しづらいかもしれません。
そういった方達が、制作者側のリアルタイムの記事を読んで、映画の現場が今どうなっているのかを具体的に知り、映画そのものの構造をイメージできるようになることで、「本当に俳優を仕事にしたいか」「どのような作品に関わりたいか」「新しい作り方はないのか」などを考えるきっかけになるのではと思いました。
監督によって考えていることは本当に様々です。 「mirroRliar」参加者の中に、自分が仕事をしてみたい監督がいるなら、記事を読むことで、その監督がほしがっているイメージを、あらかじめ掴んでおくことができるかもしれません。
私自身は、商業の大きい規模の映画を作ることだけがステップアップだとは思っていません。 私はそれよりも、何処にもない、新しい映画を作りたいです。 その為には、もっとたくさんの、個性や実力を持った俳優の存在が不可欠だと考えています。
英語を習得しようと思えば、細かい時間の学習の積み重ねが重要であるのと同じ様に、このサイトを空いた時間に覗いてみることで、俳優として無駄な時間を過ごすことなく、ステップアップしていけるような情報やチャンスを得られるような、有意義な場になっていけばいいなと思っています。 よろしくお願い致します。
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