音楽が禁止された世界を描いた『サラバ静寂』、ガングロギャル映画『黒い暴動❤』の監督／脚本家であり、俳優としても活躍する宇賀那健一さんによる連載コラムです。
第一回目は、自身のこの業界へ入ったきっかけなどをお話しいただきました。

はじめまして。
ブレス・チャベス所属の宇賀那健一と申します。

監督・脚本作としては、音楽が禁止された世界で音楽と出会ってしまった若者たちを描いた「サラバ静寂」（出演：SUMIRE他）が2018年初頭に公開待機中、ガングロギャル＆アラサー青春映画「黒い暴動❤」（出演：馬場ふみか、柳英里紗、平松可奈子、間宮祥太朗、今井華、川瀬陽太、山本浩司、三浦誠己、村上虹郎　他）のDVDレンタル＆セルが開始したところでして、今は新作の準備中です。
俳優としては11月に劇場公開する坂下雄一郎監督「エキストランド」などに出演しております。

きっかけは浅野忠信さん！？

僕がこの業界に初めて関わったのは高校二年生の時。
当時付き合っていた彼女が浅野忠信さんのファンだと聞いて、「浅野忠信がなんなんだよ！」という訳の分からない怒りと共にDVDを大量にレンタルしてきた僕は、翌日には彼女以上に浅野さんと邦画のファンになり、何を思ったのか35歳以上という条件でキャスト募集中だった、舞台版『地雷を踏んだらサヨウナラ』（映画版の主演は浅野忠信さん）に17歳で応募してしまったのです。

クラスの女子が勝手に応募して…とか言ってみたかった。

「サラバ静寂」のヒロインのSUMIREちゃんは浅野忠信さんとcharaさんの娘さんなのですが、どうやっても彼女にだけはこの事実は知られたくない……。

その後、なぜか気に入られて舞台の役も作ってもらえ、トライストーンという事務所に所属が決まる（結果7年在籍）のだが、好調だったのはここまでだった気がする。