『オー! ファーザー』や『7s/セブンス』『光と血』などを手掛けた藤井道人監督と、俳優の阿部進之介&山田孝之の三人がタッグを組みオリジナル脚本で映画を制作することが決定しました。そこで、どういった経緯で企画が立ち上がり、どんな作品になるのかを三人に聞きました。

ーー脚本は現時点でどのぐらい完成しているのでしょうか?

山田:準備稿と言えるようなものまでは出来上がっています。

藤井:期日はもちろんありますが、このプロジェクトに関わる全員がオッケーを出す基準が上がってきているので妥協しないでやってみようと。諦めずに追求することは良いことですしね。

阿部:中途半端な映画は作れないです。

藤井:山田さんと阿部さんは脚本の打ち合わせ中に“この場面でこの台詞は言わないと思う”と意見をハッキリ言ってくれたり実際にお芝居をして見せてくれたりするんです。

阿部:監督からしたら僕らの意見を全てまとめなきゃいけないから大変なんじゃないですか?

藤井:いえいえ、二人のお芝居をずっと見ていたいぐらい面白いので楽しみながらやっていますよ(笑)

阿部:役者は基本的に演じていて気持ち悪くないかとか演じるキャラクターの生理で台詞をしゃべる癖がついているので、ゼロから作る脚本もそういうところからアプローチしたほうがいいのかなと。そういうところは僕や孝之が参加する利点だと思うんです。

山田:“オレはそれ絶対に嫌だ!”とハッキリ言うこともありますけどね。今回ゼロから脚本を作っていく中で、原作から映画を作りたくなる気持ちは凄くわかりました(笑)。こんなに大変なのかと(苦笑)。日本は原作に恵まれていますし、それがこの国の強みでもあるからどんどん実写化をやるべきだと思いますけど、オリジナルの映画ももっと作られて欲しいです。

ーー同感です。そして、阿部さんは『デイアンドナイト』で善と悪の間で揺れる主人公の明石幸次役を演じられるそうですね。

阿部:こういう役を演じたいとリクエストしたわけではなくて、僕が持っている要素を周りの方々が考えてくれて、それを盛り込みながら明石というキャラクターを作り上げていっています。どうせなら普段オファーされないような役がいいのかなと思います。