INTERVIEW&COLUMN
2017.08.01
実話ベースのブラックコメディ『獣道』の舞台挨拶「オリジナル映画を応援しないと!」
監督が絵に描いたように頭を抱えたんです
矢部:演じられた役の苦労などをお聞かせください。
伊藤:愛衣、7歳で宗教団体に預けられて、そこからどんどん人生が変わって、愛を求めて癒やしを求めて生きていく女子なんですが、年齢を重ねていく役を演じることと、居場所や風貌がコロコロ変わっていくで、それを演じるが少し大変でした。
須賀:僕が一番意識したことなんですが、僕役が一番お客さんに近い存在で、本当に共演していただいた人達がみな個性的な方々が多い中で(アントニー 「俺?」)、一番普通っぽい役を演じていて、その普通が個性になればいいな、と思って演じました。なので、そういうところも是非チェックしていただきたいです。
アントニー:僕、何回も言ってますが、最初に映画オファーがあった時に「ああ、これまたドッキリだな」と思うんです。そして、いただいた台本を見た時に俺役名が「北川堅太」だったんです。俺が、北川堅太なはずないだろうと。マジ?こんな北川堅太みたことないだろう。そして、最初衣装合わせ時に、「君の演技を見せてくれ」と言われた時に、監督のお題通りヤンキーっぽい演技をしてみたんですよ。そしたら、監督が絵に描いたようにしっかりと頭を抱えたんですよ。もう、その監督姿が忘れられなくて。なので、まさに僕にとってこの映画出演が”獣道”みたいな。初めての俳優業が、とんでもないギャンブルでした。でも!僕は、この映画をイタリア映画祭で観たんですよ。僕、なかなか良い演技していましたよ。俺がびっくりするぐらい。マジで注目してください。
矢部:イタリアで、調子乗ってたみたいですねー!
アントニー:そうなんですよ、日本でみんな僕のこと知ってるじゃないですか。でもイタリアで誰も知らないので、大物ぶって”ジャパニーズ・ナンバーワン・アクター”として堂々と手振ってきましたよ。
吉村:僕役、すげーさみしがり屋、この中で一番一人になりたくない、みたいな弱い人間で、大変だったことは僕等は役者でこういう役をやっていますけど、(撮影現場で)地元ヤンキー方とかがいて、その人達に、僕は本当は根暗で読書が凄く好きなタイプなんですが、本当の自分が静かで(ヤンキーように)振る舞えないので、彼らにバレないようにするのが大変でした(笑)
韓:私の出演シーンで、伊藤さんや須賀さんと共演するシーンが少なくて、ワンシーンぐらいしかなくて、アントニーとかの男性陣といつも一緒で男臭ーい環境で撮影だったですが、楽しかったです。後は、ダイビングをしたのが思い出です。アントニーが泳げないっていう。
アントニー:あー、はいはい。俺、2メートル潜ったら、もう耳痛くて……。
矢部:2メートルで!? ……まあ、ダイビングも見所ということです、はい。
次のページでは、役者それぞれの人の道に逸れたエピソードを語ります。
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