INTERVIEW&COLUMN

2017.09.23

『スクールアウトサイダー』公開記念 松本花奈監督×雨無麻友子プロデューサー インタビュー

ーー撮影期間やロケ地は?

松本監督:撮影はバラバラで、3日、3日、2日の飛び飛びで合計8日間です。

雨無P:上映まで含めて普通の撮影ではありえない恐ろしいスケジュール感でしたね(笑)。ロケ地は那須の烏山です。
ロケーションにはこだわりたいので2人でローラー作戦をしまして、もうギリギリで「明日決めないと」というようなことは多かったですね(笑)。

ーー聞いているだけで冷や冷やします。劇場公開にした経緯は?

雨無P:一回目の撮影をしたくらいです。
最初はYouTubeで公開する予定でしたけど、松本監督と話して映画館で観てもらいたい思いもあったので、アバンティーズさんに提案させていただいてここまで至りました。
予想外の規模でできたという感じです。劇場の方もどういう風になるか面白がってくれましたし、丸の内ピカデリーというシックで落ち着いたイメージのある劇場に女子中高生がたくさん来るというのは面白かったです。

ーー撮影の話もお聞きしたいです。YouTuberの方と映画を撮る試みは新しいと思いますが、楽しみや不安などはありましたか?

松本監督: 高校3年生の夏休みに撮影した『脱脱脱脱17』でも、女優さんではなくてボーカルの方にヒロインを演じてもらったことがありました。
その時にも感じましたけど、YouTuberの方も人前に出る事や自分がパフォーマンスをする事には長けているので、その面は心配はなかったです。
彼らも動画の制作をされているので、スタッフの気持ちも分かってくれて、カメラ位置やカット割りが共有できるのは、俳優さんとご一緒するのとは違った新鮮さがありました。あと、アバンティーズさんは体力モンスターでした。

雨無P:そう! 早朝から夜まで撮影して帰ったら宿舎でUNO大会や人狼ゲームも始まって…宿舎で「UNOやろうよー!」って(笑)。
もちろん遊んでるだけではなくて、ダンスや長台詞の練習も陰ながらやっていたようで。
常に生き生きしているというか、ちゃんと寝ているのか心配になるくらいでした。
終始エンターテインナーで、撮影中もずっとポテンシャルを維持し続けていて、休み時間には自分たちの動画の編集もしたので、YouTuberの方は忙しいと言うけどそれって本当なんだなと。

ーー俳優として見たアバンティーズさんたちはどうでした?

松本監督:設定自体も4人が幼馴染で仲がいいんですが、彼ら自身もそうだったので、それをそのまま映すとドキュメンタリーになってしまうし、物語にしつつもある程度は自由に素を出してもらいたいところの塩梅を最初は悩みました。
でも、基本的には台本通りで、セリフも全部覚えてくれました。

雨無P:こういうスケジュールなので台本もギリギリまで改稿して本番という感じで、俳優さんではないので心配もありましたけど、全て覚えてくれていましたね。
はじめの方にある円陣を組んでいるシーンの長台詞は苦戦してましたが・・・(笑)

ーーそうだったんですね。4人でいる姿がすごく自然体に感じられました。アドリブとかはあまりなかったのですか?

松本監督:スイカを食べるシーンではセリフの後に「スイカの種を飛ばして笑い合う」と書いてあって、そういうところはお任せしました。あのシーンすごく好きです。

ーー劇中でアバンティーズさんがいつもYouTubeでしているようなネタも散りばめられていますが、あれははアバンティーズさんの方から提案が?

松本監督:トウモロコシとローションボーリングはアバンティーズさんの方からです。

雨無P:トウモロコシは動画投稿を始めた頃からやっていた思い入れがあるものみたいです。
動画の最後に『劇場版「君とトウモロコシ」 2017年(夏)公開!」と出したことがあるそうなので、映画は同じタイミングで実現して、ファンの方も嬉しい部分なのかなと思います。
あと、校長先生役の則夫さんはいつもゲスト出演してくれている方で、そこも彼らがお願いしてやってくれました。

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