WORKSHOP

2017.08.01

【映画にまつわるお仕事紹介】映画監督のお仕事って?

──映画が公開されるまでの監督のお仕事を教えてください。

状況によっても変わりますが、一般的には以下の流れになります。

1.脚本を作る
監督自身が書くまたは脚本家とプロデューサーと共に脚本を作ります。
何度も修正を重ねて納得するまで作り上げます。
そうして作り上げた脚本を最終的にプロデューサーに合意してもらえれば完成となります。

2.キャスティング
プロデューサーとの合意が取れたら、今度はメインのキャスティングを進めます。
監督は役に対するイメージや希望する役者をプロデューサーやキャスティングの方に伝え、プロデューサーやキャスティングの方が脚本を事務所に持ち込むなどして出演交渉をします。
キャスティングは、事務所に打診するものだけでなく、オーディションをするなど様々です。

3.スタッフィング
プロデューサー・ラインプロデューサーと相談してイメージに合うカメラマン、美術、衣装などスタッフィングを進めます。
基本的に制作に関わる予算はラインプロデューサーが管理し、監督の要望や映画の出来上がりの質を考えながら臨機応変に配分します。

4.ロケハン
制作部にイメージを伝え、ロケ場所を探します。
制作部が集めてきたロケ地候補の写真資料からイメージに合いそうな場所をピックアップし、まず監督がその場所を確認する形で進めることが多いです。
その後、メインスタッフみんなで見に行くメインロケハンを行います。
その際にはその場所の環境を確認したり、撮影や美術に必要なものを考察したりします。

5.衣装合わせ
衣装やキャラクターのイメージを伝え、各スタッフが準備します。
役者と共に、キャラクターのイメージや衣装や小物、ヘアメイクなどをすり合わせる行程です。
ここで役者と初めて役やイメージについて話しをするケースが多いです。

6.リハーサル
やらないこともありますし、一部だけで行うこともあります。
テレビドラマの場合は出演者みんなで本読みをすることが多いです。

7.現場撮影
ここまで来てようやく現場での撮影に入ります。
よく言われる絵コンテは日本映画の場合はあまり用意しません。
VFXが必要な部分や特殊なカットの場合は用意しますが、基本的には字コンテの場合が多いです。
コンテのない監督も多くいます。
役者に演出を伝え、現場で段取り(役者の芝居と動き)を確認します。
想定上のカット割り(このシーンをどう見せたいのか)は事前に用意をしていますが、段取りを確認した上で、再度カット割りを確認・修正し、カメラの手法やワークを決め、照明などの準備をして実際の撮影となります。

8.編集
私の場合は編集まで自分で行うことが多いです。
任せる場合はスクリプター(記録係)に伝えて、編集の方にある程度の状態までつないでもらってから確認、修正していきます。
監督ラッシュ(いわゆるディレクターズカット・音が未完成な状態での編集データ)まで作ったところで、プロデューサーにチェックしてもらい、必要あれば修正の後に、プロデューサーの合意の上で、編集をロック(これ以上は編集に手をつけない)します。
その後に、映像の色を調整するカラーグレーディング、さらにタイトルやエンドロールなどをつける作業をして映像データは完成となります。

9.音をつける
収録された声やその場の環境音を整音し、劇伴(劇中に流れる音楽)を音楽家に作ってもらい、また音響効果を追加して、最終的にダビング(それぞれの音を一つにまとめる作業)をし、さらに映像と音を一つにします。

これで映画は完成です。
この他に映画公開時には宣伝活動の一環で、監督が取材対応や試写会で登壇するなどの仕事もあります。

→次ページ 映画監督になるための絶対条件って?

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