カリスマ的人気のあった3人のギャル

賛同者は現れぬまま、月日ばかりが過ぎていった。
どうしたら企画が進むのか、悩むも打開策は見えず、ギャルの知識だけが増えていく日々…。

そんな中、ふと思った。
ギャルが全盛期だったのは最早20年近く前、そこでトップだった子たちは今何をやっているのだろうと…。
そこで、とあるギャル雑誌の中で同時期にカリスマ的人気のあった3人のギャルに目星をつけて調べてみた。

1人目はA子。
茶髪全盛期の中、いきなり金髪にして現れ、彼女を崇拝する者たちが一気に金髪にしだすと、次には黒髪のドレッドで現れ、その次は坊主になって現れる…A子はそんな調子でとにかく時代に逆らい続けるアナーキストであり、先駆者だった。

そしてA子は人気絶頂の中、突然誰も連絡が取れなくなり、姿を消した…。
そんな彼女の今を調べてみると、太い眉毛に黒髪ロング、さながらヒッピーのような風貌で、旦那さん、2人の子供と共に幸せそうに奄美で暮らしている記事が出てきた。

行方不明になっていた間は世界中を放浪していたらしい。
恐らく彼女は「ギャル」という言葉を形成した初期のカリスマの1人ではあるが、本人はただ面白いと思ったことを追い求めていただけで、世間のイメージする「ギャル」という言葉に収まる枠ではなかったのだ。