INTERVIEW&COLUMN

2017.08.15

『黒い暴動❤』という映画について「さらば青春の黒光り」

続いてはB子。
ギャル雑誌というのは、実は読者モデルという概念を世間に広めた雑誌である。
芸能人やブランドではなく、あくまで一般人の面白そうな子、そしてその人が着ている服や化粧を取り上げていく…。

こういったストリートとの距離が近い媒体があったことがギャル文化隆盛の要因だったのではないだろうかと思うのだが、A子がいなくなって少し経った頃から、ギャル雑誌にもブランドとの企画タイアップや紹介ページが増えだしていった
B子はそんな流れの中で積極的に企画にのっていった。

ブランドとのタイアップ企画があるということはつまり露出も増えていくというわけで、恐らくその当時にギャルをやっていた人で知らない人はいないのではないだろうか…というくらいにB子は売れていった。
そんな彼女は現在、バツ1で再婚し、キャバクラで働きながら生活しているらしい。

そして、3人目のC子。
C子はA子がいなくなり、B子が爆発的な人気となる中で、ライバルのギャル雑誌に電撃的に移籍する。
ライバル誌に移籍した後はあまり売れることはなかったが、今は結婚して子供もおり、ママモデルとして活動しながら暮らしている。

僕はこの3人のうち、誰が幸せで、誰が不幸せなどと決めつけるつもりはない。
別に結婚しているから幸せとか、キャバクラで働いているから不幸せなわけではないと思う。
ただ、自分も気づいたら30歳を過ぎ、「外野なんて空気」と言っていたギャル時代よりも、そんな時代を経てその子たちが「外野のことも気にするようになった」アラサー時代の方が面白いのではないだろうか…と思うようになっていたのだ。

そうして一気に脚本を書き変えた。
ギャル時代に仲が良かった3人がアラサーになってうまくいかなくなっている中、当時埋めたタイムカプセルを掘り起こしに地元に帰る話にしよう…と。

こうしたら一気に賛同者が現れだし、ついにクランクインが決まった。
なんだかギャルのことを書くコラムのようになっていた恐縮ではあるが、続いてはついにキャスティングである…。

続く

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